オリーブ色のポスト

「オリーブ色のポスト」 前田和亮 君に手紙を書きました 大した話じゃないけれど せっかくだから遠出して オリーブ色のポストまで 毎日元気にやってますか? 人混みに疲れてないですか? こちらは相変わらずの日々です でも君が...

旅のススメ

「旅のススメ」 前田和亮 旅の荷物はいつも忘れ物が怖くなって あれこれとカバンに詰め込んで 結局溢れてしまうから 出来るだけ身軽に動けるように 心も軽くしていこう 思い出をたくさん持って帰る準備はできたかい? きっとひと...

みぎて

「みぎて」 前田和亮 何もないところでよくつまづく 君のその右手を 男らしく繋げたら なんて想像してみる 「寒いね」ってありきたりな言葉 その裏に忍ばせた わかりづらいこのアピール 察してくれたかな 下心ないと言えば 嘘...

恋なんかじゃない

「恋なんかじゃない」 前田和亮 君の口癖 また見つけた からかうと君は怒るだろうけど でもそんな時間も悪くはない 君と僕は友達 本当の気持ち わかってるのさ 認めるのが少し怖いのは あの日できた傷が疼くから 君と僕は友達...

満月の夜にうまれたうた。

「満月の夜にうまれたうた。」 前田和亮 寂しくなったら夜空に浮かぶ月を見よう 大丈夫さって笑えるように いつもより優しくなれるように 悲しくなったらあの日の歌を口ずさもう デタラメな僕らのハーモニー とりあえず君が笑って...

恋は泡のように

「恋は泡のように」 前田和亮 雨が頬濡らすのも 僕にはちょうど良かった 伝う雫の意味を 君に悟られないから 優しすぎる君だから すぐに駆け寄ってくるだろう その眼差しさえ罪になることも知らずに 抱きしめられたなら どんな...

君と彼とネコのうた

「君と彼とネコのうた」 前田和亮 「私結婚することになったの」って 唐突に君が言うもんだからさ 「おめでとう」って伝えた僕はどんな顔してたかなぁ 何年ぶりなんだろうね お互い全然変わってないのかもね 身振り手振りの大きな...

ココロヴェール

「ココロヴェール」 前田和亮 悔し涙は流さない 汗はできるだけかきたくない クールに見えるくらいでそつなく何でもこなしてゆくのです 誰も気づいてないよね? こっそり忍ばせてる予防線 出来ないこと知らんぷり やらなければ失...

網代木の道

「網代木の道」 前田和亮 二人で揺られてる 京阪電車と街の景色 あなたの育ったあの街越えて 各駅停車の旅 初めて出かけたのも 雨降る5月の宇治でした 肩濡らしながら小さな傘に 寄り添って歩いたね 僕の隣 ウトウトしてる ...

僕が夢見た僕へ

「僕が夢見た僕へ」 前田和亮 ずいぶん遠くまで追いかけていたつもりの夢 どれくらい近づけたかな 足踏みばかりしてないかな 自分らしくあるために 誰かと競うことをやめた 僕は僕 君は君って 負け惜しみのようにつぶやいた 夢...