ふわり、ふわり。

「ふわり、ふわり。」 前田和亮

浮かんでは消えた 気まぐれな雲のように
ふいに思い出す ふたりで過ごした日々

肩寄せて歩いた 君が濡れないように
嫌いだった雨降り ふたりなら好きになれた

君の口癖マネするうちに 僕の口癖になってさ
離れ離れでも笑えたのは また会えると信じたから

あてもなく想いさまよって
僕のこころ ふわり ふわり
さよならも言えず離れていく
君のこころ ふわり ふわり

雨の降る街も 肩濡らさず歩けるのに
涙に濡れるのは 心の傘なくしたから

君の面影みつけることばっかり上手くなってさ
途切れ途切れ描いた未来 つながることないまま

届かない想いまぎらわせ
僕のこころ のらりくらり
手を伸ばすほどに離れていく
君のこころ ひらり ひらり

いつかまた会えたらなんて 都合の良い願いを込めて
あと少し 君のことを好きでいさせて

忘れてしまえば楽なのに
いつも涙 ほろりほろり
君想うほどに離れていく

あてもなく想いさまよって
僕のこころ ふわり ふわり
さよならも言えず離れていく
君のこころ ふわり ふわり